韓国軍の最高指揮官にあたる合同参謀本部議長に、チェ・ユンヒ海軍参謀総長が内定しました。
これは、朴槿恵大統領が25日に内定したもので、チェ・ユンヒ海軍参謀総長は海軍士官学校出身で、大統領府国防担当秘書官や海軍人事参謀部長などを歴任し、海上作戦の専門家として知られています。
合同参謀本部議長は大統領の指示を受けて陸海空の全ての軍を統率する最高指揮官で、これまでは陸軍士官学校出身者が就任していて、海軍士官学校出身者が合同参謀本部議長に就くのは初めてです。
今回の人事については、これまで軍の指揮ラインが陸軍士官学校出身に偏重していたことへの批判を考慮したものとする見方もある一方で、海上防衛力の強化を目指す大統領の考えが反映されたとの指摘もあります。
軍の関係者は、「ここ10年間の南北間の軍事衝突は、大部分が海上で発生した。韓国は三面が海に囲まれていて、周辺国の海軍力増強も目立っている。大統領が海上防衛力強化の重要性を認識した結果だ」と指摘しています。