韓国の国会議員ら40人あまりが、30日、国政監査の一環として、北韓の開城工業団地を視察し、現地に進出している韓国企業関係者と面談しました。
開城工業団地を訪れたのは、国会外交統一委員会に所属する議員21人と統一部次官ら合わせて40人あまりで、30日朝に開城工業団地に入り、開城工業団地の北韓関係者6人の出迎えを受けたということです。
今回の訪問は国政監査の一環としての視察で、一行は消防署や変電所、医療施設など、団地内の基盤施設を見て回ったほか、団地に進出している韓国企業の関係者と面談し、夕方韓国に戻りました。
韓国の国会議員が国政監査の一環として開城工業団地を訪れたのは、今回が初めてです。
北韓は最近、離散家族再会事業を一方的に延期したり、朴槿恵大統領を名指して批判したりするなど、南北関係は停滞していますが、今回の国会議員の開城工業団地への訪問が今後の南北関係にどのように影響を及ぼすかに関心が寄せられています。
開城工業団地には123の韓国企業が進出していますが、現在119社が工場を稼動していて、北韓の労働者4万4000人あまりが働いています。