内乱を陰謀したとする罪で起訴された韓国の左派政党、統合進歩党の李石基(イ・ソッキ)議員ら7人に対する初公判が12日、水原(スウォン)地方裁判所で始まりました。
この裁判は、李議員ら7人が、韓国で北韓の思想を信奉する秘密組織を結成し、今年5月、仲間とともに有事の際に重要施設を破壊する計画を立てたなどとして、内乱陰謀や国家保安法違反などの罪で、起訴されたものです。
初公判では、検察官が起訴状を朗読するほか、弁護側と被告人による意見陳述が行なわれるなど、4時間にわたって開かれる予定になっています。
7人の弁護側は、内乱陰謀罪の適用の不当さや証拠能力の不十分さなどについて強く主張するものとみられています。
裁判では、証拠となったボイスレコーダーが焦点の一つになっていて、入手したとされる国家情報院の捜査官が次回公判から出廷する予定で、関心を集めています。
裁判所では、この裁判を重大性のある「集中審理事案」として、今月中だけで11回にわたる審理を行うとしています。