大統領選挙に対する国家情報院の介入事件などをめぐって、国会が混乱し続けるなか、与党セヌリ党と野党民主党の代表が25日午後に会談し、当面の政治的懸案や国会の議事日程などについて意見を交わしたものの、物別れに終わりました。
会談では、与党セヌリ党の黃祐呂代表が来年度予算案や経済関連政策の審議をめぐって野党側の協力を求めたのに対し、野党民主党の金ハンギル代表は、国家情報院などの国家機関による選挙介入と関連して特別検事の導入などを求めたものとみられます。
しかし、双方の隔たりは大きく、いずれも歩み寄ることができず、会談は結局は物別れに終わり、混乱する国会の事態収拾をはかることはできませんでした。
一方、国家情報院による大統領選挙への介入事件に関連して、カトリックの一部の神父らが先週末、朴槿恵大統領の辞任を求めたほか、牧師の団体が来月16日から、大統領の退陣を求める断食祈祷会を計画していて、政界と宗教界の対立に拡大するとの懸念も広がっています。