韓国が6日にソルナル、旧正月に合わせた開催を北韓に提案した南北離散家族再会事業について、政府としては、2008年から中断している金剛山(クムガンサン)観光再開問題とは切り離して対応する方針をあらためて確認しました。
これは、統一部の関係者が7日に明らかにしたもので、「北韓が協議の提案に対して、どのような反応を示すかをまず見守るべきだが、金剛山観光の再開を協議することを提案してきた場合には、分離して対処する」としています。
これに先立って、統一部の金義道(キム・イド)報道官も6日に、「離散家族再会と金剛山観光の再開は別々の事案として対応する」と強調しています。
離散家族再会については、韓国が去年8月、赤十字実務協議の開催を提案したのに対し、北韓は金剛山観光の再開に関する協議を逆提案し、離散家族の再会が金剛山で行われることを活用して、金剛山観光の再開につなげたいとの思惑があるとの見方が出ていました。
今回、韓国側が赤十字実務協議を10日に板門店で開くよう提案したのに対し、北韓はまだ回答してきていませんが、統一部では、8日までには返答してくるとみています。
一方、統一部と大韓赤十字社は、直前になって北韓が一方的に延期した去年9月の離散家族再会への参加が決まっていた韓国側の参加者に対し、参加の意思を改めて確認するなど、実務的な準備に入りました。
去年9月の離散家族再会で、南北は、韓国側96人、北韓側100人の名簿を交換していましたが、韓国側の1人が亡くなったことから、離散家族再会に臨む韓国側の参加者は95人となっています。