DMZ=非武装地帯に世界平和公園を整備しようという事業について、韓国の統一部は、年内の着工を目指して、適切な時期に北韓側に提案することになりました。
これは、統一部が6日に開かれた、今年の業務計画の報告会で明らかにしたものです。
それによりますと、韓国としては、年内にも北韓との間でDMZ平和公園の整備について合意したうえで着工することを目指し、具体的な計画を策定して、適切な時期に平和公園の整備について北韓に正式に提案するとしています。
また、統一部では、ユーラシアを一つに連結する「ユーラシアイニシアティブ構想」を本格的に進めていくため、北韓をはじめとする周辺国との協力を積極的に図っていくとしています。
今年の業務報告で、統一部は、北韓の核を認めないとの原則にもとづき、北韓の非核化と南北関係の発展をバランスよく推進していくと強調していますが、南北関係の改善に向けた業務計画が多くを占めていて、政府の北韓政策に今年変化がみられるのではないかとの見方も出ています。
一方、統一部は、2010年3月の哨戒艦沈没事件を受けて人道支援を含めた北韓との全ての交流と協力を断絶する、いわゆる「5.24措置」については触れませんでした。