北韓が3日に短距離弾道ミサイル2発を発射したことについて、アメリカ政府は、国連安保理による決議違反だとして、強く警告しました。
これは、アメリカ国務省のサキ報道官が3日の記者会見で述べたものです。
このなかで、サキ報道官は、「北韓のミサイル発射は、北韓に完全かつ検証可能な形で弾道ミサイルの開発計画を放棄するよう求めた国連安保理による決議に違反している」と指摘し、北韓に対して、挑発的行動をやめるよう求めました。
また、サキ報道官は、「韓半島の状況を鋭意注視している。北韓は挑発行為をやめる責任がある」と強調しました。
アメリカは、先月27日に北韓が短距離弾道ミサイルを発射したときには、強行姿勢を示しませんでしたが、今回は国連決議に違反していると警告したもので、北韓の追加発射など挑発的行動を抑止するための警告メッセージを送ったものとみられています。
ただ、サキ報道官は、北韓を国連安保理に付託するかどうかについては触れませんでした。
一方、今回北韓が発射したミサイルについて、専門家からは核弾頭の搭載を視野に入れて性能を改善したものである可能性があるとの見方も出ています。