去年暮れに韓国とオーストラリアの間で妥結したFTA＝自由貿易協定は8日、双方が正式に署名し、正式に締結されました。
署名は、韓国の尹相直（ユン・サンジク）産業通商資源部長官と韓国を訪問中のオーストラリアのアンドリュー・ロブ貿易投資相が8日、大統領府青瓦台で行い、両国は今後、国会による批准手続きに入ります。
協定が発効すれば、オーストラリアは5年以内に、韓国は10年以内にほぼすべての品目で関税が撤廃されることになります。
このうち、韓国の主力輸出品目である中・小型自動車をはじめ、家電製品、鋼板などの関税について、オーストラリアは発効後直ちに撤廃する一方、自動車部品の関税も3年以内に撤廃します。
また韓国の輸入牛肉市場のシェア1位を占めるオーストラリア産牛肉については、現在40%の関税を毎年2、3%ずつ引き下げ、15年後にすべて撤廃するとしています。
豚肉やトマトなどオーストラリア産の農畜産物900品目あまりの関税も10年以内にすべて撤廃します。
オーストラリアは、韓国にとって、最大の鉱物資源の輸入国で、今後FTAにより資源協力が強化され、韓国企業によるオーストラリアでの資源開発が拡大すると期待しています。