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大法院 たばこ訴訟で原告敗訴 

Write: 2014-04-10 15:51:25

長年にわたる喫煙でがんを患ったとして、元喫煙者30人が損害賠償を求めて、韓国のたばこ会社KT&Gを相手取り、あわせて4億8000万ウォン、およそ4500万円の損害賠償を求めて訴えていた2件の訴訟の上告審で、韓国の最高裁判所にあたる大法院は10日、「喫煙と肺がんの因果関係を認められない」として上告を棄却し、原告敗訴の高裁判決が確定しました。
判決の中で、大法院は、「喫煙と肺がんの間に疫学的な関係は認められても、特定の喫煙者がタバコを吸い、肺がんになったということだけでは、個別の因果関係が認められると判断するのは難しい。また、たばこの有害性を隠ぺいするなどKT&Gと国による違法行為はない」との判断を示しています。
喫煙が原因で病気になったとして賠償を求めたこれまでの4件の訴訟のうち、判決が確定したのは今回が初めてで、1999年に訴訟が起こされて以来、15年経っての判決確定となりました。
今回の判決は、国内外のタバコ会社を相手取り、およそ3000億ウォン、280億円の損害賠償を求める訴訟を起こす準備を進める健康保健公団の動きに影響を与えるものとみられます。
健康保険公団は、今回の判決について、「海外でも、喫煙と肺がんをめぐる訴訟では、個人が訴訟を起こして勝った例はないため、ある程度予想できるものだった」として、予定通り訴訟を起こす考えを示しています。

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