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沈没事故から1週間  事故原因の解明を急ぐ

Write: 2014-04-23 11:03:27

旅客船の沈没事故から1週間となった23日、現場ではダイバーによる船内の捜索活動が24時間体制で進められていて、23日午前11時までに150人の死亡が確認され、今も152人が行方不明となっています。
今月16日、韓国南西部の全羅南道珍島沖で、修学旅行中の高校生300人あまりを含む乗客乗員476人を乗せて、仁川から済州島に向かっていた旅客船セウォル号(6825トン)が沈没し、これまでに174人が救助されたものの、150人の死亡が確認され、今も152人が行方不明となっています。
今回の事故では、船から真っ先に脱出した乗員15人のうち、船長をはじめ1等航海士ら合わせて7人が遺棄致死及び水難救護法違反の容疑で逮捕されたほか、残り8人についても事情聴取を行っていて、逮捕者はさらに増えるものとみられています。
検察と海洋警察の合同捜査本部によりますと、沈没した船は、休暇中の船長に代わって非正規職の68歳の男性が船長をつとめていたほか、最も危険とされる事故海域を通過する際に船長は操舵室におらず、入社間もない3等航海士が操だ士に指示を出していたことなどが明らかになっています。
また、船長らはボタンひとつで船からの避難命令を伝える「退船信号」も出さずに船を脱出した疑いがあり、乗客に対しては7回にわたる案内放送で船室などで待機するよう呼びかけて、大勢の乗客が逃げ遅れる原因となったものとみられています。
一方、沈没した旅客船は日本で18年間運航されたもので、2年前に韓国で船体が改造され、定員は804人から921人に、また、重量は6586トンから6825トンへと239トン分増やしていたことがわかっています。
また、沈没した船は、規定を大幅に超えて貨物を2倍以上も積載していたとの指摘もあり、合同捜査本部では、船の復元力が低下して転覆に到ったとの見方を強めていて、さらに詳しく調べています。
旅客船の沈没事故から1週間が過ぎ、今なお行方の分からない152人の捜索が続く一方、事故原因の全容解明とともに、事故への対応や安全管理対策の見直しを求める声が一層高まっています。

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