セウォル号が沈没した事故で、韓国の海洋警察は、28日、沈没寸前に船長らが救助される最初の救助活動の映像を初めて公開しました。
この映像は、9分40秒余りにわたって収録され、船が沈没する前に大きく傾く中で、海洋警察の警備艇やゴムボート、ヘリコプターによる最初の救助活動の様子が映っています。
映像では、9時35分頃から船長を含む乗務員が脱出する様子が映っていて、船長は、斜めに傾いた船から下着姿で救助船に乗り移る様子が映っていました。
この時点で、救助用ボートは船に取り付けられたままで、船長を含む乗務員については、乗務員専用の通路を使って脱出したとの見方も出ていて、乗客の退避誘導をせずに脱出したことをうかがわせる映像の公開に、さらに批判が高まりそうです。
一方、海洋警察が事故から12日経って、救助の映像を公開したことについて、海洋警察の初期対応に問題があったとの批判が出ている中で、関心をそらす狙いがあるのではないかとする見方も出ています。