旅客船の沈没事故で、初期対応に問題があったとされる海洋警察について、検察が本格的な捜査を進めている一方、監査院が14日から監査に入ることになりました。
これは、海洋警察が13日に明らかにしたもので、監査院は14日から来月2日までの20日間、西海地方海洋警察庁とその傘下の組織を対象に、セウォル号沈没事故に関連した監査を実施するということです。
監査は、国土海洋監査局の職員およそ20人が実施し、特に、今回の事故での初動対応の実態や災害事故対応マニュアルなどを重点的に調べるとしています。
今回の沈没事故で、海洋警察は、沈没の通報から救助までの対応に不手際があり、被害者の生存率が高い「ゴールデンタイム」を無駄にしたとの批判が出ています。
このため、検察では、海洋警察の対応について経緯を追いながら調べ、船内への進入をせずに多数の犠牲者が出たことの因果関係の究明を急ぎ、職務怠慢と職務遺棄だけでなく、業務上過失致死罪の適用も視野に捜査を進めていくものとみられます。