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国務総理候補の文昌克氏 指名を辞退

Write: 2014-06-24 11:44:06

国務総理の候補に指名されたあと、過去の発言が論議を呼んでいた、大手日刊紙中央日報の元主筆、文昌克(ムン・チャングク)氏は24日、「今の時点で自ら退くことが、大統領を助ける道だと判断した」と述べ、指名を辞退しました。
これは、文昌克氏が24日午前、ソウルの政府庁舎で記者会見を開いて、明らかにしたものです。
この中で、文昌克氏は、国務総理の候補指名を辞退する理由について、「私が候補に指名されてから、この国の対立と分裂がさらに激しくなった。こうした状況が続けば、大統領の国政運営に足かせになるのではないかと心配した」と語り、指名から2週間で辞退することを明らかにしました。
文昌克氏は、今月7日に新しい国務総理に指名されて以降、日本による植民地支配や旧日本軍慰安婦問題についての過去の発言などが適切でなかったとして論議を呼び、野党だけでなく与党セヌリ党からも一部で辞退を求める声が出ていました。
また、世論の悪化を受けて、朴槿恵(パク・クネ)大統領としては、中央アジア3か国の歴訪から戻ったあと、指名を撤回する場合、政治的に波紋が広がると判断し、水面下で文氏の辞退を求めたものとみられます。
朴政権に入って国務総理の候補が辞退したのはこれで3人目で、政権発足前には、元憲法裁判所長の金容俊(キム・ヨンジュン)氏 が財産問題で、また、朴大統領が先月に指名した元最高裁判事の安大熙(アン・デヒ)氏が、裁判官退任後に巨額な弁護士報酬を得ていたことで、指名を辞退していました。
朴大統領が指名した国務総理の候補が、相次いで辞退したことで、大統領は今後の政権運営にも大きな影響を受けるものとみられ、人事問題を担当する大統領秘書室も厳しく責任を問われることになりそうです。

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