アメリカのサンフランシスコ国際空港で、韓国のアシアナ航空機が着陸に失敗して炎上した事故で、アメリカ運輸安全委員会は24日、操縦士の人為的なミスが主な原因だとする判断を示しました。
この事故は、去年7月、アシアナ航空機がサンフランシスコ空港で着陸に失敗し、機体が炎上して乗客3人が死亡、187人がけがをしたものです。
この事故の原因について、アメリカ運輸安全委員会は、24日、操縦士が自動航法システムに過度に依存し、着陸の際に機体の高度と速度を基準通り保てなかったために起きたものであるとの見方を示しました。
また、複雑な自動航法システムとそのマニュアルについて、不適切な部分もあったとしていますが、自動航法システムは操縦士をサポートするものであり、操縦士は常に航空機を完全に制御することが求められているとして、事故は操縦士による人為的なミスが主な原因であるとの判断を示しました。
これを受けて、アシアナ航空では、25日、「事故の責任を痛感しており、犠牲者及び関係者の方々に心から謝罪する」との声明を出しました。
アシアナ航空はこれに先立って、今年3月、アメリカ運輸安全委員会に提出した陳述書の中で、操縦士が高度とスピードを保てなかったとして、操縦士のミスを一部認める一方、複雑な自動航法システムと関連マニュアルを補完すべきであると主張していました。