事実上の内戦状態となっているリビアでは、イスラム武装勢力と民兵による権力闘争が激化していることから、韓国政府は、チャーター機や船を使って、現地に滞在する韓国人らを撤収させることになりました。
リビアでは、510人の韓国人が滞在していましたが、このうちおよそ97人はすでに撤収して413人が残っているということで、まず、11日までにおよそ350人をチャーター機でトルコやエジプトなどに撤収させるほか、14日ごろまでにさらに残りの韓国人と第3国の労働者数百人を船で撤収させるとしています。
さらに、アデン湾付近で任務に当たっている海軍艦艇「文武大王(ムンムデワン)艦」を派遣し、大使館の職員を含めて、韓国人全員の撤収を支援することにしています。
韓国政府は先月30日、リビアを「旅券使用制限国」に指定し、韓国人の撤収を支援するため、現地に対応チームを派遣しています。