韓国は、来年1月1日からコメ市場を全面開放することになっていますが、政府は18日、輸入米に適用する関税率を513％とすることを決めました。
政府は、この関税率を国会に報告し、今月末までにWTO＝世界貿易機関に通知することにしていて、3か月にわたる加盟国の検証を経て、来年1月1日から適用されることになります。
ただ、これまでの義務輸入量の年間40万8700トンについては、関税化のあとも現在と同じ5％の関税率で輸入することになります。
また政府はこれに合わせて、コメ市場の開放によって農家が受ける被害を最小限にとどめるため、二毛作の拡大を奨励するインセンティブ制度やコメの価格が急激に下がった場合に支払う補助金制度の維持・補完などを盛り込んだコメ産業発展策をまとめました。
韓国は、1994年のウルグアイラウンド交渉で、2005年に市場を開放するとしていたコメについて再交渉し、国内消費量の7.96％を義務的に輸入する見返りに、コメ市場開放を来年2015年まで先送りしてきましたが、今年で市場開放の猶予期限が終わり、来年からのコメ市場開放を迎えることになりました。