韓国銀行は15日に開かれた金融通貨委員会で、政策金利を2.25%から0.25ポイント引き下げ、年2%にすることを決めました。
政策金利は、リーマン・ショック後の2009年2月以降、1年5ヶ月間に渡って2%に据え置かれたことがあり、それ以来の低い水準です。
韓国銀行の李柱烈(イ・ジュヨル)総裁は記者会見で、「景気回復の時期が遅れる可能性が出ていて、物価上昇圧力も予想より弱くなると考えられる」として、利下げの理由を説明しました。
韓国政府は7月に41兆ウォン、およそ4兆1000億円の景気浮揚策をまとめていて、今月8日には崔炅煥(チェ・ギョンファン)経済副総理兼企画財政相が、年内の実行額を当初の26兆ウォンから31兆ウォン以上に拡大すると表明しています。
今回の利下げは、景気回復に向けた動きが芳しくない中、政府の景気浮揚策と足並みをそろえる意味があると受け止められています。