韓国と中国のFTA＝自由貿易協定交渉が妥結し、韓国の朴槿恵大統領と中国の習近平国家首席が交渉妥結を宣言しました。
韓国と中国は10日、北京で、詰めの交渉を行い、工業製品と農産物の市場開放率、原産地規定などの争点を一括妥結させ、朴槿恵大統領と習近平首席が首脳会談後に交渉妥結を宣言したものです。
韓国と中国は2012年５月に交渉をスタートさせましたが、工業製品や農産物の市場開放率をめぐって、交渉は最後まで難航していました。
韓国と中国は、品目数で90％以上について、20年以内に段階的に関税を撤廃することになります。
国内農家の保護を重視する韓国の要求で、コメは市場開放の対象から完全に除外され、自動車についても対象から除外することになりました。
中国はGDPが９兆2400億ドルに上り、世界全体のGDPの12％を占める広大な市場で、韓国としては中国市場へのアクセスがより容易になり、輸出増大が期待されます。
民間シンクタンクは、中国とのFTAが発効すれば、韓国としてはGDPが2.3％増える効果があるとしています。