いまだに9人の行方がわからないままのセウォル号沈没事故で、政府は行方不明者の家族の了承を受け、捜索活動を終了することになりました。
李柱栄(イ・ジュヨン)海洋水産部長官が11日、記者会見を開き発表したところによりますと、捜索作業を無理に続ける場合、別の犠牲者が出る可能性があるほか、長期間の捜索で今後行方不明者がさらに見つかる可能性は低くなっているとして、行方不明者の家族全員が捜索活動を中断することで一致したため、捜索を終了することにしたということです。
今後の船体の引き揚げなどの問題については、専門家による技術的な検討や行方不明者の家族の意見収拾などを行なったうえで、中央災難安全対策本部で適切な時期を決める方針です。
行方不明者の家族は、先月29日におよそ3か月ぶりに高校生の遺体が見つかったことで捜索に期待を寄せていましたが、船体の一部に腐食が進みこれ以上捜索を続けるのは難しいとする潜水士の意見を受け入れることにしたもようです。
4月に沈没したセウォル号は、いまだに9人の行方がわからないままです。