「内乱陰謀」などの罪に問われている韓国の左派系少数野党の国会議員に対する 上告審判決が22日、日本の最高裁判所に当たる大法院であり、原審と同じく、内乱陰謀の罪については無罪とし、内乱扇動と国家保安法違反は有罪とする判決が言い渡されました。
この裁判は、左派系少数野党、統合進歩党の李石基(イ・ソッキ)議員ら7人が、北韓の思想を信奉して秘密組織を結成し、おととし5月、有事の際に国の重要施設を破壊する計画を立てたなどとして、内乱陰謀、内乱扇動、国家保安法違反の罪で起訴されているものです。
去年2月の一審判決では、ほぼ検察側の主張どおり、懲役12年、資格停止10年の有罪判決が言い渡され、被告側が控訴し、去年8月の二審判決では、内乱陰謀罪は無罪となりましたが、内乱扇動や国家保安法違反は有罪となり、懲役9年、資格停止7年に減刑されていました。
これに対して、大法院は22日、内乱陰謀の実行の具体性が認められないとして、二審の判決を支持し、懲役9年、資格停止7年の刑が確定しました。
この裁判に関連して、憲法裁判所は先月19日、韓国政府が請求した統合進歩党の政党解散審判で、党の解散を宣告し、所属する国会議員5人全員の議員職も剥奪しています。