韓国の情報機関、国家情報院は18日、与党との緊急安保状況点検協議会で、北韓が韓国を狙ったテロやサイバーテロを行うおそれがあると報告しました。
国会情報委員会の与党セヌリ党幹事を務めるイ・チョルウ議員が伝えました。
それによりますと、国家情報院は、北韓の金正恩(キム・ジョンウン)第1書記が最近、韓国を狙ったテロのための能力結集を指示し、対韓国・海外工作総括機関である偵察総局がこれを準備しているとの見方を示したということです。
地下鉄やショッピングモールなどの複合施設、公共インフラなどがテロのターゲットになる恐れがあり、国家情報院が関連情報を収集しているということです。
国家情報院はまた、北韓が韓国政府関係者や北韓を逃れて韓国入りした脱北者に対する毒物・劇物攻撃や拉致などのテロ行為を行う恐れがあると指摘したほか、政府やメディアなどを狙ったサイバー攻撃に備える必要があるとして、テロ防止法やサイバーテロ防止法など、関連法律の早期の成立が必要との見方を示したということです。