韓国とフィリピンの検察が、自国民が相手国でかかわった犯罪などについて協力して捜査するMOU=了解覚書を交わしました。
韓国とフィリピンの検察は9日、自国民が相手国で犯罪に巻き込まれたり、犯罪を起こしたりした場合、その捜査や犯罪者の送還に協力する内容のMOUを交わしました。
これによって、自国民が巻き込まれた犯罪の速やかな捜査や、犯罪を起こした後、相手国に逃れた自国民の送還のために、両国間で担当者を派遣したり、協力チームを設置することができるようになりました。
先月の時点で、フィリピンに逃れて起訴中止となった韓国人容疑者は672人で、中国、アメリカに続いて3番目に多くなっています。
またフィリピンで犯罪に巻き込まれた韓国人は、528人で、3年前に比べて2倍以上に増えました。
このため韓国警察は2007年にフィリピン警察と、国際犯罪予防のためのMOUを交わし、韓国人がかかわった事件を担当する「コリアンデスク」を設置して、協力してきています。