絶滅危惧種で、天然記念物のカワウソが、ソウルを東西に流れる川、漢江(ハンガン)で初めて観測されました。
ソウルの漢江を悠々と泳ぐ姿を市民が捉え、映像に収めました。
映像に写ったカワウソは、大きさはおよそ70センチで、生後1年以上とみられるということです。
専門家が、カワウソが発見された場所の周辺を調べたところ、魚の骨が混ざったカワウソの排泄物も確認されました。
ソウルで、カワウソが観測されたのは、80年代以降では初めてです。
見つかったカワウソは、漢江の上流にある京畿道(キョンギド)八堂(パルダン)ダム付近から、漢江を泳いできたものとみられています。
きれいな水に生息するカワウソは、これまで、慶尚(キョンサン)道の洛東江(ナクトンガン)や智異山(チリサン)、江原道(カンウォンド)の五台山(オデサン)周辺の清浄な河川でしか見つかっていませんでした。
環境部は、カワウソが発見された地点にカメラを設置し、正確な個体数や移動経路などを調査することにしています。