韓国政府は北韓の核実験やミサイル発射を受けて2月に開城工業団地から韓国企業を撤収させましたが、韓国企業が工業団地に残してきた完成品が平壌の百貨店などで販売されていることが分かりました。
北韓の事情に詳しい中国の消息筋によりますと、韓国企業が開城工業団地に残していった衣類や履物、家電製品などが、平壌市内の百貨店などで販売されているということです。
北韓当局は3月10日、韓国企業の資産を凍結、没収すると発表しています。
この消息筋は、ヤミ市場ではなく百貨店などで韓国企業の製品を販売しているのは、北韓当局が開城工業団地から韓国企業が残していったものを持ち出すことを認めたことを意味すると指摘しました。
撤収が急きょ決まったことから、韓国企業の多くは完成品や生産設備などを持ち出すことができませんでしたが、その総額はおよそ2500億ウォンに上るものと推定されています。