朴槿恵政権3年の評価を問う選挙と位置づけられた、第20代国会議員総選挙は、開票の結果、朴政権を支える与党・セヌリ党が第一党の座を、野党ともに民主党に明け渡す結果となりました。
中央選挙管理委員会の集計によりますと、小選挙区253、比例代表47の合わせて300議席のうち、野党ともに民主党が、123議席(小選挙区110、比例代表13)を確保し、第1党となりました。
第2党は与党セヌリ党で122議席(小選挙区105、比例代表17)、第3党は国民の党で38議席(小選挙区25、比例代表13)、第4党は正義党で6議席(小選挙区2、比例代表4)、無所属11議席となりました。
与党セヌリ党は当初、野党陣営の分裂を受け、法案の単独採決が可能になる180議席に近づけるのではないかとする予測も一部でありましたが、候補公認をめぐる党内対立で逆風が吹き、ともに民主党は朴政権の経済政策の失敗を訴え、ソウル首都圏で圧勝しました。「二大政党の既得権体制の打破」を掲げ最大野党から分裂して安哲秀代表が発足させた第3の政党、「国民の党」はキャスチングボートを握る第3極に浮上しました。
これによって無所属を除く野党3党を合わせた議席数は167となり、第20代国会は16年ぶりに少数与党になりました。
セヌリ党の報道担当者は13日深夜、「結果を謙虚に受け止める」と述べ、敗北を認めました。
朴政権を支える与党・セヌリ党が惨敗したことで、任期満了まで2年を切った朴槿恵政権の求心力の低下は避けられず、厳しい国政運営を余儀なくされる見通しです。
第20代国会の任期は5月30日にスタートします。