ことし1月から3月期の韓国のGNI=国民総所得が3.4%増加したのに対して、GDP=国内総生産の成長率は暫定で0.5%にとどまったことがわかりました。
GNIは、国民が1年間、国内外で得た賃金、利子、配当などの所得を合わせてものです。
韓国銀行が2日、発表したところによりますと、ことし1月から3月期の実質GNIは、393兆3000億ウォンで、去年10月から12月期に比べて3.4%増えたということです。
この4四半期でもっとも高い増加率です。
韓国銀行は、原油価格など原材料価格の下落で、貿易環境が改善されたことや、国民が海外で得た所得が増えたことなどが背景にあると説明しています。
一方、ことし1月から3月期のGDPの成長率は、暫定で0.5%にとどまりました。
これは、マーズ=中東呼吸器症候群の感染拡大の影響を受け、0.4%まで落ちた去年4月から6月期以来、もっとも低いものです。
具体的には、建設業が4.8%、サービス業が0.5%の成長となったのに対して、製造業はマイナス0.2%でした。