政府は、企業の構造調整のコントロールタワーとして、柳一鎬(ユ・イルホ)経済副首相兼企画財政部長官主催の「産業競争力強化長官会議」を設置し、8日、初会合を行いました。
政府は、まず、企業の構造調整のためには、企業の不良債権を抱えざるを得なくなる産業銀行や輸出入銀行など国策銀行に5兆ウォンから8兆ウォンの資本拡充が必要だと判断しました。
そのために、政府と韓国銀行が来月末までに資本拡充ファンドを11兆ウォンを限度に設け、財源は韓国銀行から貸し出した10兆ウォンなどをあてて、資本拡充を行うとしています。
企業不良化の管理責任をもつ産業銀行と輸出入銀行に対しては、人員と給料の削減、子会社の売却などの措置を進めることにしています。
不良化が急激に進んでいる造船業は、3大会社の分割や合併なしに、構造調整を行う一方、海運業は、経営正常化を進めながら海運専門家を経営陣に加え、競争力の強化を図ることにしています。
政府の関係者は、今回設置された「産業競争力強化長官会議」について、「企業の構造調整を超えて、産業全般に対する構造調整と未来のビジョンを示す役割を果たす」と述べ、期待感を示しました。