韓国海軍と海洋警察、国連軍司令部が、韓国西の海、西海の軍事境界線付近で違法操業中の中国漁船を取締まったことについて、北韓は「軍事挑発」だと批判しました。
北韓の朝鮮中央通信は20日、「無謀な海上侵犯と軍事挑発を絶対に容認できない」と非難しました。
そのうえで、「こうした軍事挑発はこの海域でわが軍の自衛的対応を誘導し、われわれの『挑発』と『威嚇』だとして世論を誤った方向へ導くための悪巧みから始まったものだ」と主張しました。
ワタリガニ漁の最盛期の6月に入って、海上の軍事境界線に当たる北方限界線付近では中国漁船の違法操業が相次いでいて、韓国海軍と海洋警察などが取締まりに乗り出しましたが、北韓は北方限界線そのものを認めていません。
北韓のこうした主張について、韓国国防部は20日、「違法操業中の中国漁船に対する取締りは停戦協定に基づく適切な手続きを踏んだうえで実施している作戦で、これを軍事挑発だとするのは無理がある」という立場を示しました。