北韓が22日に発射した2発目の中距離弾道ミサイル「ムスダン」について、アメリカ国防総省は、宇宙空間から大気圏に再突入したことを確認したと明らかにしました。
アメリカ国防総省のデービス報道部長が、現地時間の27日、記者らに対して述べたものです。
それによりますと、北韓が22日に発射した2発目の中距離弾道ミサイル「ムスダン」が、宇宙空間から大気圏に再突入し、およそ400キロ飛行したことが確認されたということです。
アメリカ政府が、ムスダンの大気圏再突入の事実を認めるのは初めてです。
ただ、北韓が再突入を成功させられる技術を保有するかについては、まだ分からないとしています。
大気圏再突入が成功したと評価するには、ミサイルが外気圏に出た後、本体と弾頭が正確に分離し、弾頭が大気圏に再突入する際に6000~7000度の熱と衝撃に耐えなければなりません。
今回の発射実験では、何らかの物体が大気圏に再突入し、海に落下していますが、それが完全な弾頭なのか破片なのかまだ確認できておらず、アメリカと韓国が分析作業を進めているということです。