北韓の崔竜海（チェ・リョンヘ）労働党副委員長が、リオデジャネイロ・オリンピックの開会式に出席するため首都平壌を出発しました。
北京の消息筋によりますと、崔竜海副委員長は３０日に北京に到着、数日間北京に滞在し、６日の開会式に合わせてリオデジャネイロに向かうものとみられます。
崔竜海副委員長は金正恩労働党委員長の側近で、国家体育指導委員会の委員長も務めていますが、西側諸国を訪問するのは初めてです。
崔竜海副委員長がオリンピックの開会式に出席することになったのは、国際社会の制裁が強まる中、孤立を脱却する狙いもあるとみられます。
一方、李勇鮮（リ・ヨンソン）朝鮮オリンピック委員会副委員長がこのほど、２０１８年に韓国の平昌で開かれる冬季オリンピックについて、「参加できない理由はない。南北が顔を合わせ、障害をどう解決するかを話し合わなければならない」と語ったことについて、韓国統一部の報道官は１日の定例会見で、「（北韓が参加するかどうかは）ＩＯＣ＝国際オリンピック委員会の規定に従って扱われるべき問題だ」としたうえで、「韓国側に責任を転嫁するような発言は望ましくない」とする見解を表明しました。