韓国で高い人気を誇るドイツのフォルクスワーゲン自動車の多くが、韓国市場で販売できなくなる見通しです。
環境部は2日、フォルクスワーゲンの車32種、8万3000台の認証を取り消し、販売を禁止すると発表しました。これは、検察の捜査でフォルクスワーゲンが自動車の販売前に必要な排ガスや騒音の試験成績書を偽造したことが明らかとなったことで政府が行政処分を下したものです。
今回認証取消となったのは「ティグアン2.0 TDI BMT」や「アウディA6 35 TDI」など、2009年から先月25日まで販売された車両8万3000台で、去年11月の排ガス不正問題で認証取消となった12万6000台を合わせて計20万9000台のフォルクスワーゲン車両が韓国で認証取消となりました。これは2007年以降10年間にわたり国内で販売されたフォルクスワーゲン車両30万7000台の68％に当たります。
環境部の関係者は、「すでに販売・運行されている車32種を大気環境保全法による欠陥確認検査車種に追加し、部品の欠陥があるかについて確認していく予定だ。欠陥がみつかった場合、大気環境保全法に従って追加的にリコール命令が下される可能性がある」としています。