今月初めに家族と一緒に第3国への亡命を申請したイギリス駐在の北韓の外交官は、宣伝担当のテ・ヨンホ(Thae Yong Ho)氏であることがわかりました。
イギリスのBBCが、現地時間の16日、伝えたところによりますと、テ・ヨンホ氏は10年間、イギリスで住んでいましたが、数週間前から、家族とともに行方をくらましているということです。
テ・ヨンホ氏は、イギリス駐在北韓大使館で公使を務め、宣伝業務を担当し、金正恩（キム・ジョンウン）朝鮮労働党委員長の統治が外部で誤解されていると主張してきたということです。
BBCは、「テ･ヨンホ氏は北韓を弁護しなければならない立場たが、もはや職務から心が離れたようだ」と報じました。
テ・ヨンホ氏は、北韓の幹部養成機関とされる平壌国際関係大学を卒業、1993年からデンマークやスウェーデンの北韓大使館などで勤務しました。2001年にはベルギーで行われた北韓とEU=ヨーロッパ連合との人権対話で、北韓代表団長を務めるなど、北韓の外務省内で最高の西ヨーロッパ専門家といわれています。