IMF＝国際通貨基金は、韓国の来年の経済成長率が3％台を回復すると予測しました。
IMFは現地時間の4日、世界経済見通しを発表し、韓国のことしの経済成長率を2.7％、来年の経済成長率を3.０％と見込んでいます。
IMFは毎年4月と10月にこの報告書を通じて世界各国の経済成長率の予測を公表していますが、今回の韓国の成長見通しは、前回予測の据え置きとなりました。
韓国の来年の経済成長率が3％台になるというIMFの予測は、韓国銀行の2.9％、韓国開発研究院の2.7％よりやや高い水準となっていますが、韓国政府はことしの景気が微弱ながらも回復の兆しをみせており、来年も回復を続けるとみて、IMFと同じく3.0％と予測しています。
一方、IMFは、アメリカなど先進国の成長見通しを下方修正しました。

アメリカのことしの成長率は前回から0.6ポイント下方修正した1.6％、来年の成長率は前回から0.3ポイント下方修正した2.2%になると見込んでいますが、その要因としては、アメリカ企業の投資の伸び悩みとドル高、FRB＝アメリカ連邦準備制度理事会の利上げなどが挙げられています。
特にIMFは、アメリカ大統領選挙で保護貿易が台頭したことが世界経済回復の足かせになると予想しました。