政府と与党は、コメ価格の安定のために、余剰米をすべて買い上げることを積極的に推進することにしました。
ことしのコメ生産量はおよそ420万トンに上ると予想されていますが、飯用米と加工用米など需要分を除いても、およそ35万トンが余るものとみられています。これを受け、政府と与党は5日に開かれた政府与党連絡会議で、コメ価格の暴落を防ぐために35万トン全量を買い上げる方法について議論しました。
すでに政府の買い上げが決定している備蓄米36万トン、海外への供与米3万トンを加えると、およそ70万トン以上のコメを政府が買い入れることとなります。
農林畜産食品部は6日に行われる予定の経済関係長官会議で、使用可能な予算を検討したあと、余剰米の買い上げを確定する方針です。
これについて野党側は、「去年の政府のコメ在庫量はおよそ190万トン、民間のコメ在庫量は130万トンで、国連の食糧農業機関が決めた適正在庫量80万トンの4倍に及んだほか、コメの保管料だけでおよそ2000億ウォンが使われた」とし、北韓へのコメ支援だけが、こうした問題を解決する唯一の方法だとしています。