ロッテグループをめぐる検察の捜査結果が発表されて1週間となりますが、韓国ロッテグループ会長の辛東彬(シン・ドンビン、日本名・重光昭夫)氏が国民に謝罪したうえで、グループの改革案を発表しました。
辛東彬会長は25日午前、ソウルロッテホテルで記者会見を開き、創業者一家の経営権紛争や不正資金疑惑などについて、国民に謝罪しました。
そして、投資や雇用を拡大し国民経済に貢献したいとして、グループの改革案を発表し、そのなかで、向こう5年間40兆ウォンの投資と7万人の新規採用を行うほか、3年間、1万人の非正規職を正規職に切り替える方針を明らかにしました。
また、ロッテグループが何よりモラルを重視する企業に生まれ変わるよう努めるとし、外部の専門家が参加する会長直属の順法経営委員会を設置すると述べました。
さらに、持ち株会社体制に早急に切り替え、グループ会社で株式を持ち合う「循環出資」を完全に解消し、透明性の高い経営を進めると強調しました。
辛会長は、「外形的な成長にだけ集中してきた結果、企業の社会的な責任を果たすという点が不足していた」として、今後は社会的な信頼を得られるよう「質的な成長」を目指すと述べました。