文在寅（ムン・ジェイン）大統領は4日、北韓の金正恩（キム･ジョンウン）国務委員長の年内のソウル訪問について「可能性がある。重要なのは、金委員長のソウル訪問を非核化の進展に役立たせることだ」と述べました。
文大統領は4日、ニュージーランドのジャシンダ・アーダーン首相との首脳会談後の共同記者会見で、「金委員長がソウルを訪れた際に、金委員長から非核化の約束を取り付けることより、続いて行われる2回目の米朝首脳会談の過程で非核化がより大きく進展するよう仲立ちし説得することが重要だ」と述べました。
また、文大統領は、「金委員長のソウル訪問は、韓半島が分断されて以来、初めて行われる北韓指導者の訪問だ。それ自体が韓半島の南北間の和解、平和の進展、さらには非核化の進展に大きく役立つと期待している」と述べました。
一方、韓国とニュージーランドは首脳会談で、防衛産業や科学技術での協力拡大、経済協力の強化などで合意しました。
文大統領は27日から始まったチェコ、アルゼンチン、ニュージーランド歴訪の日程を終えて、現地時間の4日午後、帰国の途につきました。
文大統領は、今回の歴訪期間中、G20＝主要20か国・地域首脳会議に合わせて行われたトランプ大統領との会談で、南北首脳会談を通じて2回目の米朝首脳会談に向けた弾みをつけたいという考えを伝えてます。
こうしたことから、文大統領は帰国とともに、金委員長の年内のソウル訪問に向けた本格的な議論を進めるとみられます。