北韓の宗教団体がクリスマスを祝う動画を韓国側に送ってきたことが分かりました。
この動画は、北韓の宗教協議会会長で朝鮮カトリック教会中央委員長のカン・ジヨン氏の祝賀のあいさつや、平昌冬季オリンピックの南北合同入場など、南北交流に関する映像が含まれています。
カン・ジヨン氏は動画で、キリスト教の兄弟姉妹に朝鮮宗教協議会を代表して祝賀と平和のあいさつを送ると語りました。
カン・ジヨン氏のあいさつが終わると、北韓のカトリック教会の奨忠教会で行なわれたミサの様子を紹介する映像ともに、南北共同宣言の履行は南北のすべての信者の責務だとする字幕が流れ、その背景にはクリスマスツリーが映し出されました。
北韓がクリスマスを祝う動画を韓国側に送ってきたのは初めてで、南北関係が改善していることが反映されたとみられます。
また、国際社会で北韓の人権状況が問題視されていることから、人権状況に関する批判を覆い隠す狙いもあると指摘されています。
動画にはカトリック教会のミサの様子が多く映し出されていて、ローマ法王の北韓訪問を意識した編集ではないかとの見方もあります。