韓国の今月1日から10日までの輸出額は、前の年の同じ時期に比べて20%増加しました。
関税庁が11日にまとめた統計によりますと、今月1日から10日までの輸出額は123億ドルで、前の年の同じ時期に比べて20.2%増加しました。
月初めの輸出額が増加したのは、新型コロナウイルスのパンデミック宣言がなされる前の3月以来、初めてです。
ただし、ことしのこの期間の操業日数は8日だった一方で、去年は5日で、操業日数のちがいを踏まえた1日あたり平均輸出額は15億ドルをやや上回り、前の年の同じ時期に比べて9.8%減りました。
それでも、4月や5月に比べれば1日あたりの平均輸出額の減少幅は半分程度に減っています。
輸出額の増加の背景としては、世界的に貿易が委縮しているなかでも、医薬品や半導体の輸出が増加したことが挙げられています。
新型コロナウイルスの診断試薬などの海外輸出によって医薬品の輸出が137%増加し、無線通信機器は36%、半導体は23%増加しました。
それに比べて、移動制限措置や原油価格の下落などの影響で、乗用車の輸出は37%、石油製品は33%、自動車部品は30%減少しました。
一方、この期間の輸入額は前の年の同じ時期に比べて8.5%増加した136億ドルで、貿易収支は13億ドルの赤字となりました。