文在寅 (ムン・ジェイン)大統領は、EU=ヨーロッパ連合のシャルル・ミシェル議長、ウルズラ・フォン・デア・ライエン委員長とテレビ会議を行い、韓半島の平和に対するEUの支持を改めて確認しました。
30日のテレビ会議の後、公開された発表文によりますと、EUは、韓半島の平和と繁栄を成し遂げるために、北韓に参加を呼び掛ける、韓国政府の努力を支持したということです。
文大統領は会合で、「韓国政府の韓半島平和プロセスに、変わらぬ支持と声援を送ってくれたEUを頼もしく思っている。平和に対する脅威を、石炭鉄鋼共同体という創意的な努力で克服したヨーロッパの勇気を、韓半島の平和を願う韓国は、深く共感できる」と述べました。
会議では、新型コロナウイルス感染症を巡る共同対策についても議論されました。EUが、韓国の新型コロナウイルスの対応を評価したことに対し、文大統領は、韓国の経験と臨床データを活用して、国際社会に貢献する意志を伝えたということです。
韓国とEUは、ことし戦略的パートナシップ締結10周年を迎えることから、貿易、デジタル、環境、エネルギーなど、あらゆる協力を拡大すると同時に、国際社会の経済再建に共に取り組むことで一致しました。これに向け、韓国とEUは、グリーンエネルギーへの転換とデジタル転換を経済回復戦略に盛り込むほか、G20=主要20か国の行動計画に参加し、自由で公正な貿易投資環境作りに取り組むことにしました。
文大統領がEUの首脳と会合を行うのは、去年EUの新体制が発足してから初めてです。韓国とEUは、今後、環境が整い次第、ソウルで対面して会合するということです。