韓国のインターネット通販大手「クーパン」が、ニューヨーク証券取引所に現地時間の11日、上場して5兆ウォンの資金を調達し、攻撃的な投資に出たことで、ほかのネット通販業者にも地殻変動をもたらしています。
まず、オンラインショッピング1位の「NAVER」とオフラインショッピング1位の「新世界」が持ち分を交換し、協力することになりました。
両社は、「新世界」と系列会社の「イーマート」のオフライン流通網と、「NAVER」のプラットフォーム、AI=人工知能技術をつなぎ合わせ、波及力を最大化する狙いです。
生鮮食品Eコマース「マーケットカーリー」やインターネット通販の「ティーモン」も年内に、国内外での上場を通じて、資金を確保するなど、後発ランナーの動きも出始めました。
インターネット通販の「Gマーケット」と、「オークション」を運営する市場シェア3位の「イーベイコリア」の買収先についても関心が集まっています。
「ロッテ」や「イーマート」などオフライン流通業者だけでなく、「SKテレコム」など他業種の企業も入札に挑戦しています。
新型コロナの感染拡大の影響で、目まぐるしく変化する流通市場に、クーパンの上場まで重なり、流通業界の覇権をめぐる競争はさらに激しさを増しそうです。