北韓が14日の朝、韓半島東の海、東海(トンヘ)に向けて、短距離弾道ミサイル2発を発射しました。
韓国軍の合同参謀本部は、14日、北韓が午前7時41分ごろから7時51分ごろにかけて、南西部の黄海南道(ファンヘナムド)長淵(チャンヨン)付近から東海に向けて、SRBM=短距離弾道ミサイル2発を発射し、ミサイルは、620キロ飛しょうした後、東海上に着弾したとたと発表しました。
合同参謀本部によりますと、北韓が長淵から弾道ミサイルを発射するのは、これが初めてだということです。
韓国とアメリカは、北韓に対する抑止力の強化を図るため、合同軍事演習「フリーダムシールド(自由の盾)」を、今月13日から23日までの11日間実施していて、北韓はこれを「戦争演習」と呼んで、反発を強めています。
北韓は今月9日午後6時20分ごろ、平安南道(ピョンアンナムド)南浦(ナムポ)付近から西の海、西海(ソへ)に向けてCRBM=戦術短距離弾道ミサイル6発を発射したほか、12日には、東部の咸鏡南道(ハムギョンナムド)新浦(シンポ)付近の景浦(キョンポ)湾で潜水艦から巡航ミサイル2発を発射するなど、挑発を続けています。
一方、北韓の人権問題をめぐって国連安保理が17日に非公式の会合を開くことについて、北韓は13日に朝鮮中央通信を通じて声明を出し、「13日から敢行される韓米の大規模な戦争演習と時を同じくして、アメリカは、追従勢力とともに、存在もしない我々の‘人権問題’を議論する国連安全保障理事会の非公式会合というものを開催しようとたくらんでいる」と主張し、「超強力な対応をする」と警告していました。