韓国に向かって北上している大型の台風6号による被害が予想されることから、ボーイスカウト・ガールスカウトの最大のキャンプ大会「世界スカウトジャンボリー」の参加者の大部分が、8日、比較的台風の影響が少ないと思われる国内の別な地域に移動します。
ジャンボリーの組織委員会によりますと、ジャンボリーの参加者のうち、3万6000人あまりが、開催地の全羅北道(チョルラブクト)から、ソウルや京畿道(キョンギド)、仁川市など首都圏をはじめ、世宗(セジョン)市や忠清南道(チュンチョンナムド)など8つの市と道に分かれて移動し、それぞれ文化体験プログラムなどに参加する予定だということです。
10か国から参加したおよそ5700人は、全羅北道に残るということです。
これに先立ち、猛暑などへの備えのずさんさから熱中症の症状を訴える参加者が続出し、イギリスとアメリカ、シンガポールからの参加者6000人あまりはすでに撤収していて、キャンプ地には3万6000人あまりが残っていました。
全国各地に移動した参加者たちは、11日にソウルのワールドカップ競技場で開催されるK-POPコンサートを観覧するため、ソウルに再び集まることになります。
既に退避済みのイギリスとアメリカ、シンガポールの参加者たちも、合流するものとみられます。