イスラエルとパレスチナの紛争が激化するなか、イスラエルに短期滞在していた韓国人192人が11日、無事帰国しました。
イスラム組織ハマスとイスラエルの軍事衝突が始まってから5日目となる11日午前6時すぎ、イスラエルに滞在していた韓国人192人を乗せた旅客機が韓国の仁川(インチョン)国際空港に到着しました。
外交部によりますと、紛争が始まった時点でイスラエルにいた韓国人の数は、長期滞在者がおよそ570人、短期滞在者がおよそ480人だったということです。
仁川空港では、到着を待ちわびていた家族や親戚らが出迎えました。
帰国した人たちは、安堵(あんど)した様子で、出迎えに来た家族や親戚らと、「大変だったね」「無事に戻れて良かった」などと言葉をかけ合いながら空港を後にしました。
外交部によりますと、このほか、短期滞在の60人あまりが、10日に陸路でヨルダンに移動したということです。
現地に残っている短期滞在者はおよそ230人で、外交部はこれらの人に対して、空路や陸路での出国を呼びかけています。
長期滞在している韓国人570人あまりについては、ほとんどが安全な地域に居住していることから、現時点で出国の勧告は行っていないということです。
一方、ハマスが実効支配するパレスチナのガザ地区にも韓国人5人が居住していて、外交部は、安全な地域に退避させるための方策を講じるとしています。