尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領は、国賓訪問していた中東のサウジアラビアとカタールから帰国しました。中東における韓国企業のビジネス拡大を進める尹大統領は、今回の歴訪で、合わせて200億ドルを超える事業の受注を取り付けました。
大統領室が発表したところによりますと、尹大統領は、今回のサウジアラビアとカタールへの訪問で、合わせて202億ドルに上る契約をまとめました。
ことし1月に国賓訪問したUAE=アラブ首長国連邦でも590億ドルを受注していて、この中東3か国での新規受注は合わせて792億ドルに上るということです。
今回の歴訪で最初に訪れたサウジアラビアで、尹大統領は、首相を務めるムハンマド皇太子と、国防、防衛産業、テロ対策での協力などを盛り込んだ共同声明を発表したほか、サウジアラビアが進めている巨大都市開発プロジェクト「NEOM(ネオム)」の建設事業の受注に努めました。
続いて訪れたカタールのタミム首長との首脳会談では、両国関係を包括的戦略パートナーシップに格上げし、国防や防衛産業にまで協力を拡大することで合意しました。
また、HD現代(ヒョンデ)重工業とカタールの国営企業が、業界最大となる39億ドルに上るLNG=液化天然ガスのタンカーを建造する契約を結ぶなど、両国間で合わせて17件、額にして46億ドル規模の契約や覚書が結ばれました。
尹大統領は、26日の午前、帰国しました。