アメリカの航空機メーカー、ボーイング社の新型機「737MAX8」の相次ぐ事故を受けて、韓国の航空会社や乗客の不安が高まっています。
今月10日に墜落し、乗客乗員157人が死亡したエチオピア航空の航空機や、去年10月に墜落し、乗客乗員189人が死亡したライアンエアーの航空機はいずれもこの機種で、離陸直後、急上昇と急降下を繰り返したあと事故が起きたという共通点があります。
韓国の航空会社では、大韓航空とLCC=格安航空会社の済州航空、ティーウェイ航空、イースター航空がボーイングとこの機種の導入契約を結んでいます。
このうちイースター航空は去年12月、737MAX8型機2機を初めて導入し、現在、日本やバンコク、ベトナムなどの短距離の国際路線で運航しています。
大韓航空とティーウェイ航空はことし、30機あまりを導入する予定で、また済州航空は来年、50機を導入する予定です。
国土交通部は、今回の事故を受けて、事故機と同じ機種に対して、運航状態を特別点検する方針を打ち出し、機体の欠陥や問題点が見つかった場合、運航停止措置を取るとしています。
737MAX8型機は燃料効率が高く、より遠くまで運航できるということで、LCC各社が積極的に導入契約を結んできました。