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ロッテグループ創業者の辛格浩名誉会長が死去

Write: 2020-01-20 10:29:44

Thumbnail : YONHAP News

ロッテグループ創業者の辛格浩氏(シン・ギョクホ 日本名:重光武雄) が19日、ソウル市内の病院で亡くなりました。98歳でした。
辛氏は、1921年に韓国の南東部に位置する蔚山(ウルサン)に生まれ、日本の植民地時代だった1941年に単身で日本に渡り、新聞や牛乳配達をしながら苦学しました。
1944年に切削油を製造する工場を立ち上げ事業を始めましたが、第2次世界大戦で工場が全焼するなど、試練を経験しました。
その後、せっけんや化粧品の製造で再起した辛氏は、ガム事業に乗り出し、1948年にロッテを設立。ロッテは、チョコレートやキャンディー、ビスケット、アイスクリーム、飲料水事業を手掛け、成功を収めました。
日本で事業を始めた辛氏は、韓日国交正常化により韓国への投資の道が開かれたのを受け、1967年にロッテ製菓を設立。その後、観光や流通、化学、建設などにも事業を拡大し、ロッテを一代で韓国第5位の財閥に育てたと評価されています。
また、辛氏は、「資源が乏しい韓国は、必ず観光立国を実現しなければならない」との信念の下、ロッテホテルやロッテワールド、ロッテ免税店など、観光産業に大規模な投資を行いました。
その結果、辛氏は、観光産業を国家戦略産業に引き上げた実績が認められ、1995年には観光産業分野で初めて「金塔産業勲章」を受章しました。
しかし、2015年、長男の辛東主(シン・ドンジュ)ロッテホールディングス元副会長と次男の辛東彬(シン・ドンビン)ロッテグループ会長の経営権争いにより、ロッテは大きな危機を迎えました。
その過程で辛氏は、韓日ロッテグループの持ち株会社の役割を担っている日本のロッテホールディングスの取締役から退きました。
その後、韓国の系列会社の取締役からも退任し、形式的にはグループ経営から完全に手を引くことになりました。
また、辛氏は、背任や横領などの疑いで2017年12月に懲役4年と罰金35億ウォンが言い渡されましたが、健康状態などを考慮し、収監は免れました。

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