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中国の税関が尿素の韓国向け輸出を保留

Write: 2023-12-05 11:49:37

Thumbnail : YONHAP News

大気汚染を軽減させるための装置などに使われる尿素について、韓国はその9割を中国からの輸入に頼っていますが、最近、中国の税関が輸出をストップさせていることがわかりました。 
 
政府や業界によりますと、中国の企業が韓国に輸出しようとしていた産業用尿素の荷積みを、中国の税関が、先月30日に急きょ、止めさせました。
 
輸出が保留された尿素は、通関手続きが終わった状態だったということです。
 
これについて韓国の産業通商資源部は、中国政府が中国国内の尿素の需給状況を考慮して、価格を安定させるためにとった措置だと説明しています。
 
石炭から抽出されたアンモニアで作られる尿素は、農業用の肥料のほか、ディーゼル車の排気ガスや石炭発電所による大気汚染を低減させる装置に使われます。

このため、尿素の供給に支障をきたすと、産業全般に影響を及ぼす可能性があります。
 
韓国は尿素のおよそ9割を中国からの輸入に頼っていて、おととし、中国が尿素の輸出前検査を義務付けた際には供給が滞り、物流に影響が出ました。
 
韓国政府は、日本やベトナムなど、中国以外の国から輸入される予定のものを含め、3か月分の在庫が確保されているため、当面、供給に問題はないとしています。

一方で、中国の通関保留措置が長期化するのではないかという懸念も出ていて、政府は、東南アジアや中東などへ輸入元を多様化するとともに、中国からの輸入が再開できるよう、中国政府と協議を行う方針です。

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