北韓の外務省は、ロシアのプーチン大統領が北韓を早い時期に訪問する意向を表明したと発表しました。 
 
北韓の外務省は、ロシアのプーチン大統領が、今月16日にモスクワで行われた崔善姫（チェ・ソニ）外相との会談で、北韓を早期に訪問する意向を示したと、朝鮮中央テレビを通じて21日に発表しました。
 
ロシアの大統領府も今月19日に、プーチン大統領の訪朝に向けて外交チャンネルを通じて調整していると明らかにしています。

ただ、双方ともに具体的な時期は示していません。
 
プーチン大統領の訪朝をめぐっては、去年9月にロシアを訪れた金正恩（キム・ジョンウン）国務委員長がプーチン大統領に、都合のいい時期に訪朝するよう要請しています。
 
プーチン大統領の訪朝が実現すれば24年ぶりで、北韓とロシアの関係がさらに深まり、韓半島情勢にも影響を及ぼすものとみられます。
 
北韓外務省はまた、崔外相のロシア訪問で、北韓とロシアが「両国の中核的利益を守り、戦略的、戦術的協力をより一層強化していく強い意志を示した」としています。
 
さらに、ロシアが北韓に対し、「ウクライナでの軍事作戦に対する支持と連帯について深い謝意を表明した」としています。
 
この「支持と連帯」とは、ロシアがウクライナへの攻撃に使用する武器を北韓が提供していることを指すものとみられます。