メニューへ 本文へ
Go Top

品薄の尿素水を豪州から緊急輸入へ 政府「買い占め禁止」

Write: 2021-11-08 13:52:49

Thumbnail : KBS News

中国が最近、尿素の輸出前検査を義務付けたことで、ディーゼル車に必要な尿素水の品薄現象が深刻化していますが、韓国政府はその解消のため、オーストラリアから尿素水の緊急輸入を行うほか、尿素水の買い占めを厳しく取り締まることになりました。 
政府は、今週中にもオーストラリアから尿素水2万リットルを輸入することを決めました。
速やかに輸入するため、韓国軍の輸送機を投入するほか、通関手続きでの検査期間も大幅に縮める方針です。
韓国で1日に使われる尿素水には遠く及ばない量ですが、ベトナムなどほかの輸入先との協議を続け、年内に数千トンを輸入するとしています。
これと同時に、契約済みの数千万トンの尿素の輸入が遅れている中国に対しては、輸出前の検査手続きを早期に進めるよう引き続き要請することにしました。
また産業用の尿素水を、車両用に切り替えることも検討します。
政府は今月中旬までに車両安全性評価を経て、決定する方針です。
消防車や救急車など必須車両用尿素水については、3か月分を保有しているため、これらの車の運行には支障がないということです。
また尿素水の買い占めを禁止する告示を8日から実施し、厳しく取り締まります。
一方、政府は長期的な対策として、韓国に尿素の生産施設を確保するほか、特定国への輸入依存度が高い品目について、供給網を点検する方針です。
最近、貨物トラックなどディーゼル車を走らせるのに必要な尿素水の品薄現象が発生したことで、物流への影響などが懸念されています。尿素水は、ディーゼル車から排出される発がん性物質である窒素酸化物を水と窒素に変える成分で、トラックなどへの設置が義務付けられている窒素酸化物低減装置に必要な必須品目です。韓国は、尿素水の原料である尿素の3分の2を中国から輸入していますが、最近中国が、尿素の原料である石炭価格の上昇や電力不足を理由に、尿素の輸出前検査を義務付け、尿素の需給に支障が出ています。

おすすめのコンテンツ

Close

当サイトは、より良いサービスを提供するためにクッキー(cookie)やその他の技術を使用しています。当サイトの使用を継続した場合、利用者はこのポリシーに同意したものとみなします。 詳しく見る >