韓国と日本、それにアメリカが連携を強化していることを受けて、北韓の国防省は、「目に見える戦略的抑止軍事行動であらゆる脅威を強力に統制・管理していく」と強調しました。  
 
北韓の国防省の報道官は談話を発表し、「アメリカとそれに追従する国が、わが共和国に対する核先制攻撃を目的に、抑止戦略を見直したほか、韓日米3か国間のリアルタイムでの情報共有システムの運用を年内に開始することで合意した」として、韓日米3か国による連携の強化を批判しました。
 
アメリカのオースティン国防長官は、今月12日から14日まで韓国を訪れ、韓日米3か国の国防相会談を行ったあと、韓国と定例の安全保障協議会を開き、北韓の核やミサイルの脅威を抑止するため、韓米の国防長官が2013年に締結した抑止戦略に関する文書の改定版に署名しています。
 
こうした動きについて、北韓の報道官は、「北韓に対する軍事体制が、防衛のためではなく、北韓に対する武力侵攻を目的としていることを自ら露わにしたものだ」として強く反発しました。
 
また、「目に見える戦略的抑止軍事行動であらゆる脅威を強力に統制・管理していく」と主張しました。

北韓は、先週、11月18日を「ミサイル工業節」という記念日に設定したと発表していて、この日の前後に新型の中距離弾道ミサイルの発射実験を行う可能性があるとみられています。
 
このミサイルをめぐっては、北韓が固体燃料式エンジンの燃焼実験に成功したと発表したばかりです。